APIリファレンス

このセクションでは、ヘッダーファイル別に整理されたEmscriptenのパブリックAPIを一覧表示します。非常に高いレベルでは、次のものから構成されています。

  • emscripten.h:ブラウザ環境との統合のためのAPI。

  • html5.h:ネイティブコードからHTML5 APIとインターフェースするための低レベルのグルーバインディング。

  • console.h:コンソールとstdout/stderrへの書き込みを行う関数。

  • preamble.js:JavaScriptからコンパイルされたコードを操作するためのAPI。

  • ファイルシステムAPI (**library_fs.js**):ファイルシステムと同期ファイル操作を管理するためのAPI。

  • Fetch API:ネットワークXHRとIndexedDBへのアクセスを管理するためのAPI。

  • Wasm Workers API:WebのようなAPIを使用してマルチスレッドプログラムを作成できるようにします。

  • Wasm Audio Worklets API:専用のリアルタイムオーディオ処理スレッドコンテキストで実行されるオーディオ処理ノードを実装できるようになります。

  • Moduleオブジェクト:コードの実行を制御し、エクスポートされたメソッドにアクセスするために使用できるグローバルJavaScriptオブジェクト。

  • val.h:JavaScriptコードをC++に変換するためのEmbind API。

  • bind.h (開発中):C++関数をバインドして、JavaScriptから自然な方法で呼び出せるようにするためのEmbind API。

  • trace.h:メモリ使用量分析を行うためのトレースAPI。

  • fiber.h:ファイバー(協調的スレッド)を操作するためのAPI。

  • proxying.h:作業をターゲットpthreadに同期的にまたは非同期的にプロキシするためのAPI。

  • stack.h:WebAssemblyデータスタックの検査。

  • 高度なAPI:上級ユーザー/コア開発者向けのAPI。